陸マイラーをはじめとしてJALマイルを貯めている方多いと思います。
今回はJALマイルを使って発券することができる「スターアライアンスマイル特典世界一周航空券」について詳しく解説していきます。
陸マイラー初心者さんや、初めて世界一周航空券を知る人にもわかるように説明しますので、是非読んでくださいね。マイルを使えば世界一周も簡単にできてしまうのが分かってもらえると思います。
ワンワールドマイル世界一周:ワンワールドとは
航空会社は、世界各地の航空会社提携グループを形成しており、それを(エアライン)アライアンスと言います。同じアライアンス内で、コードシェア(共同運航)便の運航やマイレージの乗り入れを行っています。利用客は同じアライアンスに属する航空会社の航空ラウンジを使用することもできます。
世界には大きなアライアンスが3つ存在しており、その一つがワンワールドでJAL含む16社が加盟しています。他の二つはスターアライアンス(28社)とスカイチーム(20社)で、ANAはスターアライアンスに加盟しています。また、LCCはアライアンスには加盟していません。
<ワンワールド加盟航空会社一覧>
(LATAM航空はワンワールド脱退を表明しています。また、ロイヤル・エア・モロッコが2020年中にワンワールドに加盟を表明しています)
ワンワールドマイル世界一周:世界一周航空券とは
そもそも世界一周の明確な定義はなく、非常に曖昧な言葉です。しかし、一般的には「太平洋と大西洋をそれぞれ1回ずつ渡って出発地に戻ること」が世界一周の意味だとされています。別に世界中を隈なく旅する必要は定義的にはないんですね。
そして、世界一周航空券とは、出発地から到着地までの航空券の束、セットのことを指します。世界一周の間に7回飛行機に乗るのであれば、この7枚の航空券をまとめて世界一周航空券と呼びます。
世界一周航空券にはいくつもの種類があります
1.スターアライアンス世界一周航空券
2.ワンワールド世界一周航空券
3.スカイチーム世界一周航空券
4.スターアライアンスマイル特典世界一周航空券
5.ワンワールドマイル特典世界一周航空券
他にも
ピースボートのようなクルーズで世界一周する方法やLCCで回る方法などもあります。

当記事では、ワンワールドマイル特典世界一周航空券について詳しく説明していきます。
ワンワールドマイル特典世界一周航空券のルール
先程から何度も「ワンワールドマイル特典世界一周航空券」と言っていますが、厳密に言うとANAマイル(スターアライアンス)で発行できるような「世界一周特典航空券」はありません。
代わりに、「ワンワールド特典航空券」というものがあり、これを利用して世界一周できるように旅程を組めば、自然と世界一周航空券になるというイメージです。

「ワンワールド特典航空券」について説明していきます!
・1特典で、地上移動区間を除き、8区間までご利用いただけます。
・日本国内区間のご利用は、旅程全体で2区間までです。
・途中降機(24時間以上の一都市滞在ならびに地上移動区間)は旅程全体で7回まで可能です。
・日本発着の旅程の場合、日本国内の途中降機はできません。
・1特典で1つの都市は3回までご利用いただけますが、途中降機は1都市、1回までとなります。
・旅程全体で1回、地上移動区間の設定が可能です。
・地上移動区間は、滞在時間にかかわらず1回の途中降機とみなします。
・地上移動される場合の2地点間は、「総旅程距離(マイル)*」に含みません。ただし、地上移動区間の設定によっては1特典ではご利用いただけない旅程がございます。
例)地上移動される2地点間の距離が、第一区間出発地から地上移動区間の始点までの距離よりも長い場合など。
*総旅程距離は、特典航空券の交換に必要なマイル数の計算に使用。・片道でもご利用いただけます。
・出発地と最終帰着地が異なる旅程や、出発地と最終帰着地が異なる国でもご利用いただけます。
・出発地へ戻り、さらに出発地以外の都市へ行く旅程は組めません。
・出発国へ戻り、さらに第三国へ行く旅程は組めません。JAL HP(https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/oneworld/conditions.html#tabs)より引用
全旅程の距離に応じて必要マイル数を算出
上の写真が世界一周に必要なマイル数を表にしたものです。左に書いてある全旅程の距離(マイル)に応じて必要なマイル数が決まってきます。
旅程にもよりますが、南米やアフリカのサハラ以北に行かない限りは、12,000~25,000マイルの旅程に収まることがほとんどなので、必要マイル数はエコノミークラス利用で70000マイル、もしくは90000マイルになるかと思います。
そんなに大量のマイルなんて持っていないし、持てる見込みもないと思うかもしれませんが、陸マイラーを一年やれば貯めることは十分に可能です。
フライト区間は最大8区間
途中降機は7回までですが、フライト自体は最大8回可能です。
例えば、インチョン(韓国)を経由(滞在24時間以内)して、ロンドンに移動した場合、フライトは2区間、途中降機は1回となります。
地上移動した分はフライト区間に含まれないのは嬉しいですね。バスや鉄道、LCCとうまく組み合わせることができればフライト回数制限を削減でき、さらにお得になります。
日本国内区間のご利用は、旅程全体で2区間までなので注意してください。
途中降機は7回まで可能
途中降機はストップオーバーとも呼ばれ、同一都市に24時間以上滞在することを意味し、スターアライアンスのマイル特典世界一周航空券であれば7回の途中降機が可能です。
24時間以内の滞在であれば、空港の外に出て観光をしても途中降機の扱いにはならないので、サックっと見れてしまう都市については24時間以内の滞在になるようにするとより多くの都市を観光することができます。
日本発着の旅程の場合、日本国内の途中降機はできないので気を付けてください。また、1特典で1つの都市は3回まで利用できますが、、途中降機は1都市、1回までとなるので気を付けてください。
全1回の地上移動が可能
最大1回の地上移動が可能になっています。地上移動とは言われていますが、その区間はバス移動でも、鉄道移動でも、LCCでもなんでも大丈夫です。
LCCが発達している欧州などで積極的に地上移動を行うと、必要マイル数の削減やフライト回数の削減につながり、よりお得に旅することができます。
出発地と最終帰着地は異なる国でも可能
出発地と最終帰着地は、一緒である必要はなく、国が異なっても構いません。また、「スターアライアンスマイル特典世界一周航空券」とは異なり、大西洋や太平洋を越える必要もありません。そのため、ヨーロッパから出発して、ヨーロッパや中東、アジアの各地を巡って日本を最終帰着地とするというような旅程を組むことも可能です。
世界一周するというよりも、周遊旅行に向いているマイル特典航空券と言ってもいいかもしれませんね。
ルート作成・予約・キャンセルについて
ワンワールド特典航空券を利用するとなったらやらなくてはいけないのは、ルートの作成です。そのルート作成に役立つのが、oneworld Plan & Bookです。これを使えば、この特典航空券で発券可能なルートを検索することができます。
ルートがある程度決まってきたら、JAL公式サイトを使って、その希望ルートの空席があるか各区間ごとに空席状態を確認していきましょう。大分手間にはなってしまいますが、地道に空席を見つけていくしかありません。また、空席が見つからなかった場合はルート変更も考えなくてはなりません。
ルートが決まり、空席状況も確認し終わったら、特典航空券の予約を行いましょう。
予約はJALホームページからの申し込み、もしくは電話での申し込みにより可能です。
旅行開始前だけではなく、旅行開始後にも便の変更を行うことができます。しかし、区間や経路の変更等は行えず、あくまでも同じ区間、同じ経路の便を変更できるだけなので注意が必要です。
また、キャンセルによる払い戻しは、出発前であれば税込み3100円で行うことができ、JALマイルは減額返却されます。
ワンワールドマイル世界一周ーまとめ
以上、「ワンワールド特典航空券」について扱いました。JALマイルを使えば、世界一周も非常にお得にできていしまいます。ルールを確認し、自分の希望旅程と照らし合わせて他の方法とどちらがよりお得なのか考えてみてください。
もちろん、この特典航空券を発券するのにはマイルが必要なのですが、マイルを大量に稼ぐ裏技「陸マイラー」については以下の記事にまとめたので、是非見てみてください。自分が半年間で12万マイル貯めた方法です。初心者の方、学生でも半年で5万マイルを貯めることは可能です。