皆さん、世界一周は何でしますか?
世界一周航空券を買う、マイルで特典世界一周航空券を発行する、LCCで周る、クルーズで周る、または陸路で行くぜって人もいると思います。今回はその中でもANAが所属するスターアライアンスが発行する「スターアライアンス世界一周航空券」についてルールや料金を詳しく説明していこうと思います。
スターアライアンス世界一周:スターアライアンスとは
航空会社は、世界各地の航空会社提携グループを形成しており、それを(エアライン)アライアンスと言います。同じアライアンス内で、コードシェア(共同運航)便の運航やマイレージの乗り入れを行っています。利用客は同じアライアンスに属する航空会社の航空ラウンジを使用することもできます。
世界には大きなアライアンスが3つ存在しており、その一つがスターアライアンスでANA含む28社が加盟しています。他の二つはワンワールド(16社)とスカイチーム(20社)で、JALはワンワールドに加盟しています。また、LCCはアライアンスには加盟していません。
<スターアライアンス加盟航空会社一覧>
スターアライアンス世界一周:世界一周航空券とは
そもそも世界一周の明確な定義はなく、非常に曖昧な言葉です。しかし、一般的には「太平洋と大西洋をそれぞれ1回ずつ渡って出発地に戻ること」が世界一周の意味だとされています。別に世界中を隈なく旅する必要は定義的にはないんですね。
そして、世界一周航空券とは、出発地から到着地までの航空券の束、セットのことを指します。世界一周の間に7回飛行機に乗るのであれば、この7枚の航空券をまとめて世界一周航空券と呼びます。
世界一周航空券にはいくつもの種類があります
- スターアライアンス世界一周航空券
- ワンワールド世界一周航空券
- スカイチーム世界一周航空券
- スターアライアンスマイル特典世界一周航空券
- ワンワールドマイル特典世界一周航空券
他にも
ピースボートのようなクルーズで世界一周する方法やLCCで回る方法などもあります。

当記事では、「スターアライアンス世界一周航空券」のルールを解説していきます!
スターアライアンスHPにはより細かいルールが書かれています。しかし、初めてルールを知る人は何もわからないと思うので、当記事を読んでもらった後に読むのがいいと思います。
スターアライアンス世界一周:航空券のルール
全旅程の距離とクラスにより価格が決まる
旅程距離29000マイルと言われてもピンとこないと思います。世界一周しても南半球に行かない限りはどんな旅程を組んでも29000マイルに収まると思います。逆に南米やサハラ以南アフリカ、オセアニアに行きたい人は29000マイルを越えてしまうかもしれません。エコノミーであれば、35万円ほどの航空券で16回も飛行機に乗って世界一周出来てしまいます。
世界一周航空券は、LCCとは違いレガシーキャリアなので、預け手荷物に対して追加で料金を払う必要はありません。(エコノミークラスは20kg1つ、ビジネスは30kg2つ、ファーストクラスは40kg2つまで)
おそらく古い情報なのだと思うのですが、スターアライアンス世界一周航空券を買う人は、ビジネスクラス約50%、ファーストクラス10%弱、エコノミークラス約30%だそうです。というのはビジネスクラスは特に非常にお得なんですね。16回飛行機に乗るかつ旅程マイルが29000マイル以下の場合、1フライトあたり5万円程で乗れてしまいます。普通にビジネスクラスに乗ろうとすると1フライト20万円はするので非常にお得です(日本からヨーロッパまでだと50万円程)。
※上の表の価格に加えて、サーチャージ費、手数料、諸税が別途かかります。
太平洋・大西洋を一回ずつ飛行機を利用して横断
一般的な世界一周の定義にもあるやつですね。太平洋、大西洋は基本的に飛行機で横断することになると思うので、気にしなくていいでしょう。
東回り・西回りどちらでも可能
世界一周には、日本から出発してアジア→中東・アフリカ・ヨーロッパ→南北アメリカの順に回る西周りと。その逆の順序の東周りがあります。西回りは時差の影響が少なく、バックパッカーの場合、バンコクで予防接種を受ける人が多いため、西回りで周る人の方が多いようです。
自分が旅する時期と旅先でのシーズンを考慮してどっち周りか決めればいいと思います。
2回~15回の途中降機
途中降機はストップオーバーとも呼ばれ、同一都市に24時間以上滞在することを意味し、スターアライアンスのマイル特典世界一周航空券であれば8回の途中降機が可能です。
24時間以内の滞在であれば、空港の外に出て観光をしても途中降機の扱いにはならないので、サックっと見れてしまう都市については24時間以内の滞在になるようにするとより多くの都市を観光することができます。
旅程日数が10日以上
10日以上の旅程日数が必要となります。途中降機が15回もできるので、休みを取るのは大変かもしれませんが、じっくりと世界中の都市、自然、文化を堪能しましょう。
また世界一周航空券は、最初の搭乗日から、最後の搭乗日まで、最長1年間有効です。
最大16回のフライトが可能
途中降機は15回までですが、フライト自体は最大16回可能です。
例えば、インチョン(韓国)を経由(滞在24時間以内)して、ロンドンに移動した場合、フライトは2区間、途中降機は1回となります。
最大5回の地上移動が可能
最大5回の地上移動が可能になっています。地上移動とは言われていますが、その区間はバス移動でも、鉄道移動でも、LCCでもなんでも大丈夫です。
お客様自身の負担で、5区間までサーフェスセクターを含むことができます。 ただし、これらのサーフェスセクターのマイル数は、マイル数計算に含まれます。 サーフェスセクターは、1枚のフライトクーポンとして見なされます。
スターアライアンスHP(https://www.staralliance.com/ja/tnc-rtw)より引用
※残念なことに有償の世界一周航空券では、地上移動区間も旅程のマイル数、フライト区間に含まれてしまいます。(マイル特典航空券では含まれません)
変更・キャンセルについて
世界一周に向けて出発する前に、全ての航空券を購入する必要があります。予めルートと日程が決まっているのはLCCと比べるとデメリットの一つかもしれません。しかし、旅程の日程については無料で変更することが出来ます。しかし、飛行ルートや目的地の変更には125米ドルの手数料が必要です。出発前にルートをじっくりと考えておきましょう。
出発前にフライトをすべてキャンセルする場合は、150米ドルでキャンセルを行うことが出来ます。
スターアライアンス世界一周:まとめ
以上スターアライアンスの世界一周航空券のルールや料金を説明しました。わかりやすさを重視するため細かな情報は省略しているので、気になる人は、HPから細かなルールを確認していただければと思います。
世界一周航空券はどのクラスであっても非常にお得な値段で航空券が購入できることがわかってもらえたと思います。世界一周は皆さんが思っているほど難しいことではなくなっています。

世界一周航空券もお得なのですが、自分はマイルで世界一周航空券を購入することをおすすめしています。以下の記事にまとめてありますので、是非ご覧ください。マイルって結構簡単に貯められるんですよ~